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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第6章 別人なアイツに捕らわれた私





ガッチリと。
離さねぇ。とでも主張する腕が、少しだけ痛い。



「ッ……な、何?!」

「何って、ナニしようかと?」

「はぁ!?」



酔っ払ってもいないくせに、なにを言いだすんだ、この男は!!!

思い切り眉を寄せて睨みつけても、ジャンは全くもって、平気そうだ。



「今朝、言っただろ?今日もしような、って。」

「ばッ、……は?しないわよ!何言ってんの!!」



私の言葉に、ジャンはキョトンとした。


「しねぇの?」

「しない!」



勿論、即答。



だって、今日の時間を設けたのは、ずるずる弱味を引きずられるのが嫌だったから、仕方なくこうなった原因を、確かめてるだけで。

ジャンには大人な対応をお願いして、スッキリ終わらせるのが目的だというのに。

なんでまた、頭痛の種を、自ら撒かなきゃいけないのか。



私の話しを聞いているのかいないのか、ジャンは、

ズイ。
顔を近付けてくる。

そして、口の端を持ち上げて、笑った。



「あーんなに最高だったのに、か?」

「ッ……!!!」



クツクツと笑うジャンの目の色は、少しずつ変わって来ていた。

それに気付きながらも、私は抵抗を、辞めなかった。



「相性、いいと思うぜ、俺達。美咲の身体、スゲェぴったり。」

「な……何、言って……!」

「気付いてんだろ?」

「知らな、い!!!」



きっと私は、真っ赤になってると思う。
心臓がドキドキして、今にも爆発してしまい、そう。

そう自覚しながらも、私はジャンの言葉に、真っ向から歯向かうことをやめなかった。



折れたら、食われる。



ジャンの瞳にギラリと宿るその欲が、私の頭で警報を鳴らす。




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