第5章 ※ワナを仕掛けた俺のせい?
優しく微笑み、額にキスを落とす。
美咲の荒い呼吸。
上気した表情を見て、俺は中の指を2本に増やし、出し入れを繰り返す。
「ん、あっ…?」
さっき。
多分、コイツは達したと思う。
……が、止めてやるつもりは、ない。
指が中で動き回る度に、愛液がグチャグチャと音を立てて。
耳を塞ぎたくなるほどの、卑猥な音が部屋に響き、美咲の聴覚すらも犯すように。
わざと、聞こえるように。
俺を感じてるって、お前が自覚するように。
かき混ぜる。
「や、……も、ぉ……ッ!」
指をそっと抜き差しする度に、液体が伝い落ち、シーツを汚して。
うっすらと涙を浮かべた美咲に、思わず目を細める。
「……すげぇ音。」
敢えて言った、言葉。
「はぁ…は…あっ」
俺は、呼吸を整えている美咲の中から指を引き抜くと、軽々とその体を持ち上げ、頭の下に枕がくるよう。
ベッドに寝かせた。
ベルトを外し、硬く反り立つ自身を取り出す。
……美咲。
俺を見ろよ。
誰でもなく、俺を。
……俺、だけを。
「……挿れるぞ。」
「…あっ……ンン!!」
先端を蜜の出口にあてがい、一気に中を貫く。
いきなり質量のあるモノが中を押し拡げ、美咲は顎を反り返らせた。
……キツ、いな。やっぱ。
一度体感したとは言っても、すぐに持っていかれちまいそうだ。
一度深く息を吐き、落ち着かせて。
ハの字に垂れ下がった眉で、一体お前は、何考えてんだ?
最低で、最悪な俺の事はやっぱ。
理解出来ねぇ、よな。
シットリと湿り気を帯びた美咲の額。
その少し上。
髪を優しく撫でて。
ゆるゆると腰を動かし始めた。