第5章 ※ワナを仕掛けた俺のせい?
見ないで、と言われても。
それを止める事なんか出来ねぇわけで。
白い肌に刻まれた、俺の印に、胸が熱くなる。
服の上からじゃ見えない、四肢のあまりの細さに……
目眩さえ覚える。
少し力を込めただけで、壊れてしまいそうな身体。
強く抱き締め、美咲の体温を感じた。
今、好きだ、なんて言えねぇから。
言ってもお前に、受け入れて貰えねぇ事くらい、分かってるから。
じわじわと、ココロから、犯す。
小さな頂きに、舌を這わせると、ビクリと反応するお前が嬉しくて。
空いている手で、もう片方の膨らみを、やわやわと揉みしだく。
ころころと舐め、カリ。少しだけ歯を立てて。
「んぁ……ッ……!」
声を上げる美咲に。
やっぱり、これ。好きなんだな。
と、認識なんかして。
吐息が出ている顔が隠れちまってるのが、勿体なくて、美咲の顔を覆っているシャツを、全部脱がせた。
怯えたように、苦しそうに息を吐く姿が、更に俺を熱くさせて。
「……美咲。」
……美咲。
好きなんだ。
どうしようもねぇくらい。
息が出来なくなりそうなくらい。
泣きそうになっちまう、くらい。
おかしく、
なるくらい……。
吐き出したい気持ちを誤魔化すように、唇を重ねると、クチュ。水音が静かな部屋に響き、頭がクラクラとしていく。
「……は、ぁ……ッ……ん。」
逃げ回る美咲の舌を、絡め取り、深く深く口付けると、どちらのものかも分からない唾液が、ツ。と、美咲の頬に垂れていく。
勿論、指先は胸の突起を刺激していて、動かす度に、身体が跳ねる。
こんな事でしか、お前の近くにいる事が出来ない俺は、どうしようもなく小さくて。
ゆっくりと唇を離すと……
上気したお前の顔が、あって。
「ジャ……ン……。」
ドクン。
強く心臓を握られたような、感覚がした。
名前を呼ばれただけ、なのに。