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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第4章 暴君なアイツと混乱のワタシ






「ッ!?きゃぁああぁあ!!!」

「!!!な、何だ?!」



突然の大音量に、すやすや眠っていたジャンが起きる。と、同時に何故か、私を抱き締めている腕に力を込めた。



肌と肌が密着する温度、つまりそれは、私は何も、服を身に着けていないわけで。

頭が混乱し過ぎて何が起こっているのか、分からない。



「いや──!!何なのッ、離してよ!!!」

「ちょ、うるせぇバカ!!」

「ん……!!!」



大きな手で、思い切り口を塞がれた。



ジタバタと暴れようにも、力の差は歴然で。

身体ごと、ジャンに捕らわれている状態になってしまう。



「んん───!!!」

「デカい声出すんじゃねぇ!近所の事も考えろバカ!!」

「んんん─────!!!」



バカ、バカ、って、なんなんだ!!!

抗議の声を上げようにも、ジャンの手に阻まれて、叶わない。

それどころか、更にキツく、強く抱き寄せてくる。



「んん────!!!」

「うるっせえな、大人しくするんなら離してやるよ!」

「ん、ふ?!」



息苦しさを感じながらも、その提案に反応すると。

頭の上から、深い溜息が落ちて来た。



「……お前。その様子じゃ、何も覚えてねぇとか言うんだろ?」

「ふ……ぅ?」



全くもって、その通り、だ。

でも、私とは違って、ジャンは“何が起こった”のかを、覚えている、らしい。



「……お前が静かにするんなら説明してやる。どうする?」

「うぅ……。」



拒否権は、ない。



私は渋々と頭を小さくコクリと動かし、暴れようとしていた身体の力を抜いた。

するとジャンは、「……よし。」と呟いて、私の身体を反転させる。



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