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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第3章 酔いが覚めたら誰のせい?






ソッと、美咲の頭の下に腕を滑り込ませ、ゆっくりと抱き寄せた。



「……ん、」



淡い吐息と共に身をよじる美咲を、優しく、抱き締める。



一体何と勘違いしてんだか。

眠ったままの彼女は、俺の胸にすりすりと頬を寄せ、幸せそうに微笑みを見せた。



つい、何度目かも分からなくなっちまった、溜息が出る。

深く深く息を吐き、短く吸う。



「……クッソ。お前……なぁ。」



そんな可愛い仕草、すんじゃねぇよ。

普段と違い過ぎるだろ。



……だから余計に可愛いのかも知んねぇけど。



髪を、グシャグシャと掻きむしりたい欲が湧くが、今の俺の両手は美咲を包み込んでいる訳で。それが、敵わない。



まるで、割れ物でも扱うような手で。

こんなにも恐る恐る、女に触れるのは、勿論初めての事で。



コイツが……



美咲が、俺を、オカシク、していく。



肌に伝う美咲の体温は心地いいのに、俺達の間にある溝が埋まらない事が、悔しくて、辛かった。




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