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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第3章 酔いが覚めたら誰のせい?






……美咲が目を、冷ましたら。

俺の夢が、覚めたら。

俺の腕の中で、何も着てねぇような今の状態を認識したら。



お前は、どんな反応を見せるんだろう。



そして、俺は。

……その時、お前にどういう態度を取ればいいのだろう。



例えば俺が一言。

「好きだ」

と、言ったら?



美咲はどんな言葉を返すか……

いや、これは考えるまでもねぇ、か。



また一つ、今度は深く、息を吐く。

今までの俺の態度を考えれば、すぐに予測は出来たからだ。



多分。

眉間にすげぇ、シワ寄せて。

鋭い目で、本気で聞き返してくるだろう。



『何、言ってるの?』



そこに、「ミカサは?」なんて付けられたりして、な。



再び溜息が漏れる。



どう考えたって、コイツには正攻法で敵う気がしない。

……コイツ、と、言うより。



リヴァイ兵士長に。



そもそもコイツ、俺の事を男として全く意識してねぇもんなぁ……。

同じ調査兵団の、ただの同期、ってくらいだろ。どうせ。

それに加えて、力尽くで身体……しかも初めてを奪ったときたもんだ。



こんな状況で、正直にぶつかっても、上手くいくはず、ねぇだろ……。



そんな現実を思うと、ついさっきまで俺達を包んでいたはずの、甘くてとろけるような時間が、夢か幻だったようにさえ、感じる。



そんくらい、俺と美咲の距離は、遠過ぎた。




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