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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第19章 ※特別な休みはお前のせい?






飯を食い終わった後は、またお互いの肌に触れ合う時間を過ごし、さすがに疲れた俺は、ベッドにそのまま寝そべったまま、ゆっくりと瞼を閉じた。

じわじわと睡魔が襲ってくるのを感じる。



「……このまま寝ちまいそう。」



何気なく呟いた俺に、美咲は「いや」と言って振り返る。



「アンタいつまでここにいるつもりよ。」



……んな言い方しねぇでもいいだろ。と、思う。



しかし美咲の方からしてみれば、仕方のねぇ事なんだろう。

休日にズカズカと踏み込んだ俺の事、なんて……



拗ねるような思考が止まらないのは、美咲の甘い香りに包まれているからか。

ベッドに身を任せている心地良さに、うっかり寝ちまいそうになる。



「自分の部屋に帰んの、面倒くせぇ……」

「分かるけどさぁ……着替えもないでしょうに……。」



溜息混じりで言う美咲の言葉を頭の中で咀嚼していたら……
良案が浮かんだ。

俺はむくっと起き上がって、彼女ににっこり笑って見せる。



「じゃ、今度荷物持ってくる。」

「は?」



思い切りしかめっ面をした美咲の顔を覗き込んで、首を傾げた。



「俺、この部屋に移っていいか?」



美咲の瞳が一瞬見開いた。

……かと思うと、すぐに鋭くなり、そして大きな大きな溜息を落とされた。



「絶っ対に、イヤ。」



それは、俺の期待を見事なまでに打ち砕く返答。

しかも彼女はそれだけでは終わらないと言ったように、顔を歪めて続けた。



「ホントに嫌。本気で嫌。……あーもぅ、面倒くさいなぁ。早く自分の部屋帰ってよ。」



……そりゃ、言い過ぎだろ。



ご丁寧にしっしっ、と、野良犬でも払うようなジェスチャーまで付けやがった美咲。

それは寝惚けた頭でも理解出来るくらい、キッパリとした、拒絶だった。



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