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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第19章 ※特別な休みはお前のせい?






しばらくして、髪を滴らせ、火照った様子の美咲が戻って来た。

机を見て、「あっ」と声を上げる。



「並べておいてくれたんだ?」

「おう。日持ちがいいのは明日かそん次に食えばいいしな。」

「そっか。ありがとう。」

「まぁ、座れよ。」



ポンポン。と、いつものスペースを軽く叩くと、美咲は頷いて静かに近寄った。

机の上に置いてあるミルクをグラスに注ぎ、座る。



彼女はグラスを見つめながら、一瞬何かを考えるような素振りを見せて。

俺に向き直って、首を傾げた。



「えーっと、取り敢えず……いただきます?」

「二回目の、な。」



クスッと笑って、グラス同士をぶつけ合った。



ぐーっと飲んで、飲んで……

そんなに喉乾いてたのかよ、って勢いでグラスを空にして、ぷはーっと息を吐く。



「っ、はー! 生き返った!」



ぎゅっと目を瞑ってイイ笑顔を見せた美咲に、つい吹き出してしまう。



「……お前、酒屋にいるオッさんみてぇだな。」

「うるさいなぁ。アンタも任務中たまにやるでしょ。」



ふん、と軽快に返してくる美咲にまた苦笑。



つい、オッさんとか言っちまってからかってしまった、が。

お前のそういう、気取らないギャップ、好きだわ、俺。



ついさっきまで俺の腕の中で鳴いていた女とは思えない程、リラックスした顔。

任務中のキリッとした表情もいいし、俺に縋り付く甘い瞳も大好物だが、俺はこういう、素の美咲が……

一番好きかも、知んねぇ。



いつも通りの何気ない会話を繰り返し、夜は更けていった。



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