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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第19章 ※特別な休みはお前のせい?






その魅力に気付かなかったコイツの親や、周りのヤツ等は損している。

そう思ったが、いや、と思い直した。



俺だけが見つけたのなら、その方がいい。



反論するのをやめて黙り込んだ彼女を抱き締めながら、黙ってただ、髪に触れる。

軽く掬い上げて、はらはらと落とす。



僅かな月明かりを浴びて艶めくその様子は、とても魅力的だった。



このままずっと、撫でていてぇな。

そんな気持ちに区切りを付けて、彼女を解放し、俺は宿舎内の風呂場へと向かった。



熱いお湯と共に脳裏に浮かぶのは、美咲の上気した顔。

甘い夜と、激しい熱。



それだけで溜息が出そうになっちまうくらい、幸福感で満たされる。



スッキリした気分で再び美咲の部屋に戻るが、光る鉱石は布に覆われて暗いままだった。



ベッドまで歩いていき、微睡んでいた彼女を揺り起こす。



「風呂入って来いよ。飯の続きやるぞ。余っちまったら飯勿体ねぇだろ。」

「……ん。」



力なく頷いた美咲が、よろよろと起き上がっで布団の中で着替えを始める。

何度『散々見た後だ』と言ってやっても、彼女は頑なに俺に肌を見せるのを拒んでいた。



美咲の背後姿と共に閉まった扉を確認してから、俺は机に残っている食料の整理を始めた。

ただ待っているのも手持ち無沙汰で、まだ瓶に残っているミルクを取り出す。

乾いた喉を通り抜けていく水とは違う、甘くて滑らかな感覚が、身体中に染み渡るようだ。



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