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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第19章 ※特別な休みはお前のせい?





『オレ様』



溜息混じりに吐き出された美咲のその言葉に、眉を寄せる。



……そいつは、俺の事か?



お前からは、俺がそう見えるの、か?

自分でもダセェと思うくらい、お前にハマって、右往左往してる……

この俺が?



……暴君、よりはマシだと喜ぶべきだが、軽いノリで近付いてしまった上に、オレ様要素まで追加されちまった。



全然、分かってねぇよ……お前は、ホント。



美咲の勘違いが可笑しくて浅い笑みを浮かべた俺に、彼女は怪訝な顔をした。

が、俺は、「何見てんだよ」なんて可愛げのない台詞を吐く。

彼女は一瞬呆れた顔を見せ、俺に半分に千切ったパンを手渡した。



「もうトロスト区の壁の工事も終わっちまったな。」



バツが悪くて空気を変えようと呟いて、もはや定位置となった彼女のベッドの端に座る。



「早いよね。……ホント、短期間に色んな事があったね。」



美咲が飲み物を注ぎに立ったのを見て、「俺も水」と言う。

「はいはい。」と言う気のない返事を聞いて、窓の外の景色を見つめると、いつの間にかとっぷりと日が暮れていて。

でも、時間はまだ早い。



休日の夜だ、という感じがして、心が弾んだ。





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