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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第17章 ※アイツの約束あの人の秘密






「え、ちょ……ハンジさんっ?!」

「どうしたんだい?」

「あ……いえ、何でも……」



リヴァイ兵長が来るなんて、

聞いてないです……。



小声で隣にいるハンジさんに問おうとして、言葉を飲み込んだ。



彼女は私が抱くリヴァイ兵長への気持ちも知らないし、何をどう言えばいいのか分からない。

まさか、まさか、こんな場で出くわすなんて。

いや、調査兵団の兵士長なんだから、当然と言えば当然なのかも知れない、けど。



俯いてしまった私に、リヴァイ兵長は未だ気付いていない。



ドキドキと鳴り出す胸がただでさえ煩いのに、よりによって空席……つまり、彼の席は私の目の前だ。



どうしよう、どうしよう、普段通りに……

なんて、出来そうに……ない。



考えがまとまらないまま、リヴァイ兵長が私の向かい側の椅子を引いた。



「なんだ?もう新兵器の披露は終わ……」



おずおずと顔を上げた私と、リヴァイ兵長の視線が絡まり、彼は言葉を詰まらせる。

リヴァイ兵長もリヴァイ兵長で、驚きを隠せないような感じに見えるのは気のせいだろうか。



何を言えばいいのか分からないまま、私はとにかく口を開こうとした。

が、声が出る前に、それはリヴァイ兵長によって遮られる。



「おい……。ハンジ、これはどう言う事だ。」

「何が?って、あぁ、美咲の事かい?この件はリヴァイも知っての通り、彼女にも色々と手伝って貰ったからねぇ。無理言って来て貰ったんだよ!」

「……俺はお前には、何も頼んではいねぇはずだが。」

「ははっ!君の件とは全く関係ないから安心してよ!ただ私が彼女と話しをしたかっただけだから!」



「え?」と口に出てしまった私に、ハンジさんは背中をトントン。と、叩いた。

彼女の笑顔が何故かソワソワしていて、若干の疑問が湧いたが、私は緊張から来るただの雑念だと頭を振った。



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