第17章 ※アイツの約束あの人の秘密
「はははっ!何?緊張しちゃってんの?それとも嫌がられてる?」
「い、いえッ、嫌がってるとかそんな訳ではないです……。」
「堅い!堅いよ美咲ちゃん!もっとリラックスして〜!打ち上げなんだから楽しもうよー!」
「は、ぃ。すみません。」
豪快に笑うマレーネ班長に、私はもう、何も言う気力も残ってなかった。
さすが変人が集う調査兵団……
個性と言えば聞こえはいいが、ノリがとにかく明るい人だ。
年齢的には5歳くらいしか変わらないように見えるけど、何だろう、このテンションの違い。
修羅場を潜り抜けてきた猛者だからなのか?
しかも結局"ちゃん"付けだし。
……まぁ、いいか。もう。
諦めた私がティーカップを手に取った瞬間、お店のドアのベルが、チリン。と、鳴る音がした。
「遅れてすまない。」
そう言って、仏頂面で入ってきたその人は。
「遅いよリヴァイ〜!」
「すみません、始めてました!」
「悪い。仕事が長引いてしまってな。」
憧れの……人。
リヴァイ兵長だった。