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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第17章 ※アイツの約束あの人の秘密






あーもう、仕方がない。

明日はとうとう地獄の処刑人の完成も目前で、解散が早いはずだから、あの日リヴァイ兵長とした約束だけを信じて……楽しみに、ここは何とかやり過ごそう。



そう決め込んだ私は、運ばれてきたサラダに手を伸ばした。



リヴァイ兵長の気が変わっていないなら……約束は、明日。

きっと''あのお店"で、美味しい紅茶を飲んで、いつもと違うご飯を食べる。



あそこの料理、好きなんだよなぁ。
あー、楽しみ。



美味しいご飯はもちろん。

久しぶりにリヴァイ兵長と時間を過ごせる事が、物凄く楽しみだった。



「へぇー!さすがハンジ分隊長。もう、威力は実験済みですか?」

「ふふ〜ん!まぁね!でも、扱いに少しばかり難があるから、使用者は訓練が必要だよ。」

「ハンジさんは無茶し過ぎです。そんなに生き急がないで下さい。」



会は和やかに進み、モブリットさんとハンジさん、そしてこのテーブルにいる上官方の会話が飛び交ってい。

私も、ハンジさんに連れて来て貰った立場上、つまらない顔も出来ないので、形式上には、その輪に入っている。

……と、思う。



間接的に関わったわけだからつまらない訳ではないが、相手が相手なので前のめりに楽しもう、という気合いがない私には、程々の距離で会話に参加している……ような感じ、という、まさに今の状況くらいが丁度いい。

幹事を務めているディルク班長も、同席しているクラース、マレーネ班長も、新兵器完成で表情は明るく、会話も弾んでいるようだった。



「美咲ちゃん。飲み物頼むけど、何かいる?」

「え?」



不意に呼び掛けて来たのはマレーネ班長だった。

突然の慣れない"ちゃん"呼びに目を丸くしていると、彼ははにかむように笑った。



「あ、ごめん。ビックリした?なぁーんか、いきなり呼び捨てってちょっと緊張しちゃって。」

「いえ、あの、逆に"ちゃん"って付けられる事が、あまりないので……」



上官方から呼び捨て以外で呼ばれるなんて、恐れ多い。
……と言う本音は、胸にしまった。



「そうなんだ?イヤだったらやめるけど?」

「あー……、っと。出来れば他の方と同じで、普通に美咲と呼んで下さい。」



おずおずと伝えると何故かマレーネ班長は爆笑。



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