第17章 ※アイツの約束あの人の秘密
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「聞いてません!」
「あれ?言わなかったっけ?」
「食事としか……こんなの聞いてません。」
そう言った私の視線の先には、和やかな男女数人の姿。
見るからに調査兵団ではあるが、多分新兵器に携わったメンバー達だ。
「この前振りー」とか「お疲れ様」とか当たり前のように挨拶を交わしている。
そう、彼らは今日の“食事会”のメンバーだ。
さっき軽く会話を交わせて知った、驚愕の事実。
男性側は、設計に深く関係している団員だと言う。
しかも、ただの兵団員ではなく、分隊長クラスの。
「まずいですよ……こんな場所に呼ばれちゃ、」
相手の事を聞いた途端、血の気が引いた。
事情を聞こうと、私はさり気無くハンジさんを引っ張りだしたのだ。
が、引っ張り出された側のハンジさんは不満顔。
「えぇ?いいじゃないか。美咲も直接ではないけど、関係あるんだし。」
「でも、新兵が座ってもいい席じゃないですよ。」
「大丈夫だって!自信持って!」
「…………。」
どうしてこうも自信を持てるんだろう。
私、開発には何も関係してません……。
ただ、資料整理しただけなのに、どうやって自信持てばいいのかわからない。
ハンジさんは、何とか私を宥めて、元のテーブルに合流した。
テーブルに戻った時には、“ハンジさんの部下らしく、何とかこの場を乗り切らなきゃいけない”と言う、使命感が生まれた。