• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第17章 ※アイツの約束あの人の秘密






───────────────
─────────



「聞いてません!」

「あれ?言わなかったっけ?」

「食事としか……こんなの聞いてません。」



そう言った私の視線の先には、和やかな男女数人の姿。

見るからに調査兵団ではあるが、多分新兵器に携わったメンバー達だ。

「この前振りー」とか「お疲れ様」とか当たり前のように挨拶を交わしている。



そう、彼らは今日の“食事会”のメンバーだ。

さっき軽く会話を交わせて知った、驚愕の事実。



男性側は、設計に深く関係している団員だと言う。



しかも、ただの兵団員ではなく、分隊長クラスの。



「まずいですよ……こんな場所に呼ばれちゃ、」



相手の事を聞いた途端、血の気が引いた。

事情を聞こうと、私はさり気無くハンジさんを引っ張りだしたのだ。



が、引っ張り出された側のハンジさんは不満顔。



「えぇ?いいじゃないか。美咲も直接ではないけど、関係あるんだし。」

「でも、新兵が座ってもいい席じゃないですよ。」

「大丈夫だって!自信持って!」

「…………。」



どうしてこうも自信を持てるんだろう。

私、開発には何も関係してません……。

ただ、資料整理しただけなのに、どうやって自信持てばいいのかわからない。



ハンジさんは、何とか私を宥めて、元のテーブルに合流した。

テーブルに戻った時には、“ハンジさんの部下らしく、何とかこの場を乗り切らなきゃいけない”と言う、使命感が生まれた。




/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp