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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第17章 ※アイツの約束あの人の秘密






カチャリ。

小さくドアを開けて、ハンジさんの書斎の中を確認すると、開いた扉の音に反応して書物から視線を上げる彼女の姿。



「美咲ー!丁度いいとこに来てくれた!」

「はい?」



にっこりと笑うハンジさんを見て、首を傾げながら書斎の中へと入る。



何かまた書類でも頼みたかったのだろうか。

急ぎっぽいものは、今朝全部済ませたはずだけど。



ハンジさんはパタパタと小走りで私の元に来て、強く肩を掴んだ。



「御飯!行こう!今度、ね!」

「えっ?」



キラキラした目を向けてくるハンジさんの勢いに圧されて、上半身が少しのけぞる。

しかしその空いたスペースを詰め寄るように顔を覗き込んだ彼女は、肩から手を離し、私の手を握って言った。



「ようやく改良した武器の試作品が出来たんだよ。その前祝いに、この開発に協力してくれた美咲も一緒に、って。ね!」

「いや、でも……私は開発に直接携わったわけではありませんし。」



困惑を隠せない顔をした私に、ハンジさんはぶんぶんと顔を振った。



「直接も関節もないだろ?美咲が凄く頑張ってくれたから、この開発もスムーズに進んだわけだし、御飯くらいご馳走させてよ。」



そう言いながら、ぐいぐいと前のめりに迫ってくる。

妙に迫力があって、ちょっと怖い。



多分、上手くいっていて興奮しているのだろう。

誰かに自分の研究の成果を聞いて欲しい。と言いたげな様子の、ハンジさんのこのオーラは非常に危険である。



かなり引き気味の私に、ハンジさんは笑顔で言う。



「ね、美咲!行こう!」

「ぁ……いや、えっと……、」

「行くよね!?」



痛いです。

ハンジさん、手、痛いです。



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