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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第2章 同期のアイツと憧れのヒト






「……ほう。それは、大層忙しい案件でもあったんだろうな。」



予想に反して、そう言って少しだけ表情が柔らかくなったリヴァイ兵長。

思ってもみなかったその表情に、ギュッと胸が熱くなる。



次もまたよろしくね。と手を振って、ハンジ分隊長と共に視界から消えたリヴァイ兵長への憧れに、胸がドキドキした。



「……飯行くぞ。」

「え?」



今日も、一段とカッコ良かったリヴァイ兵長の姿に、スッカリ隣の男の存在を忘れていたら、頭一つ高い場所から、声が落ちた。



あまにりもその距離が近くて。

慌てて振り返ると、目の前には白いYシャツ。



見上げた先のジャンは、胡散臭い顔で笑っていて。



「お前、普段外食しねぇだろ?兵団の催しくらい、顔出せよ。リヴァイ兵士長だって来るかも知んねぇぞ?」



ジャンの含みを持たせた言葉。



私は、事の重大さに、顔を青くした。



誰にも話していない、憧れのヒトの存在。

絶対、絶ッ対、知られたくなかったのに、意地悪く笑う目の前の男には、多分……

バレてる。



「いや、あの……」

「今日の19時。店はサシャに聞けば分かる。」



否定も、拒否も、何も言えず。

私はヒラヒラと手を振るジャンの、後ろ姿を呆然と見送った。




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