• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第17章 ※アイツの約束あの人の秘密






『……あぁ、それから。』



付け足すように呟くジャンの口元は、妖しく歪んでいる。

甘くて鋭い、揺らめいた瞳で私を見ていたジャンの表情が変わった。



さっきまで私を包んでいた困惑は、この顔で吹き飛んだ。



だって、この笑みは……



『……嘘は、吐くなよ?どうせバレるんだからな。』



悪魔の、微笑み。



これまでの全て、油断させる為の罠だったんだろうか。

ジャンが私を上手く扱うことには気付いていたけれど、今回は違う。



……感情を揺さぶってくるなんて、タチが悪すぎる。



後悔しても、もう遅い。

私に残された選択肢はもう、“YES”と答えるしかなかった。



『美咲。返事は?』



駄目押しみたいに迫ってきたジャンに、私は小さく頷いた。

満足気に笑う、“悪魔”が視界に映る。




と同時に、その動きは、また激しくなって。

深く深く腰を打ち付け、私の身体に刻まれる。

私はただ、その波に飲まれるしか、ない。



……こうして私は、「ジャンに嘘を吐かない事」を強制的に約束させられた。









……思い出したら、頭が痛くなってきた。



私はお風呂場から上がり、タオルで手早く身体を拭いて、元々着ていた部屋着に着替え、自分の部屋に戻った。



/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp