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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第1章 ※それは月夜の酔いのせい?






美咲の腕が床に落ちたのは、ビクつく身体の動きが、少し収まってから。

上下する胸に、幾分かの汗が滲んでからだった。



「……美咲。」



名前を呼んだだけで、愛しくて。

泣きそうに、なる。



酔った勢い。

正当法じゃないなんてぇのは重々承知の事だ。



……でも。



それでも、欲しい。

と、思った。



まだ少し残っている迷いを、高揚感と、何とも例え難い感情で置き去りにして。

薄く目を開いたお前に……

決意を固めるように、小さく笑った。



「……どんな気分だ?」



それは、俺への問い掛けでもある訳で。



幸せで、

切なくて、

嬉しくて、

苦しくて……



「ン……サイコー、かも?」



小さく答えた美咲を前にして、もう自分の欲に逆らえなくなった。



「……はは。」



口から小さく出たのは苦笑い。



色々な感情を誤魔化すように、深い口付けを再び交わし、トロリと薄目を開いたままの美咲の視界を、手で塞ぐ。

とにかく俺の感覚だけを伝えたくて、キスを落としながら美咲の反応だけを注意深く窺った。



「っ……、は、ぁ……ッ」



甘い声が、脳を溶かしていくようだ。



ソッと視界を遮っていた手を離すと、美咲がゆっくりと瞼を持ち上げる。

食いてぇな、なんて思った、上気した頬。あの時より、もっと痺れる甘い顔。



……クソッ。

何でこうも、煽んのが上手いんだよ。お前は。



そんな事を思いながら、美咲の中に入れていた指を抜き取り、ガチガチに固まっている自分の欲を、蜜の端にあてがった。



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