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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第10章 揺れた瞳はダレのせい?






横になった途端、美咲は毛布にすり寄り、顔を埋めた。

そのリアクションは、一度、見た事があって。



そう、俺の腕の中で気持ち良さそうに、寄り添って来た時の、あの夜の記憶。

今の美咲と、記憶の中の美咲が重なっただけで、心臓がドクドクと早くなる。



俺は床に膝をつき、美咲の寝顔をまじまじと見つめた。



「……気持ち良さそうに寝るよな、お前。」



よっぽど疲れていたんだろう。

俺がいるから気を遣っているのか、時折必死に目を開けようとする彼女に、ソッと手を伸ばし、頭を撫でる。



「ゆっくり休めよ。大丈夫だから。」



ふわふわじゃれる髪をサラリと撫でると、ふっ、と美咲の表情が緩んだ。



……安心、してくれてるの、か?



まるでそう伝えているような、そんな顔をして瞳を閉じる美咲に。

耐えきれず、唇を重ねる。



ただ、触れただけのキス。



労わるように頬を撫でて。

穏やかな時間が流れる部屋で、俺は何とも言えない気持ちに包まれていた。



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