第1章 ※それは月夜の酔いのせい?
「……くらい、ね。」
ボーッとしたようにそう呟いてきた美咲に苦笑する。
はぁ。
ガキみてぇに何でも簡単に受け入れちまって、お前。
どうすんだよ?
俺はここで止まってやれる程、イイヤツ、なんかじゃねぇんだぞ?
そんな事を思いながら、美咲の頬にキスを落とし、耳元で囁いた。
「でも、今日は満月だから、明るい。カーテン、開けるか?」
「へ?なん、で……、んッ」
さっきの続き、とばかりに、塞いだ美咲の唇。
時折指先に力を入れて、俺のシャツの背中部分をギュッと握るのが、何故か無性に可愛く思っちまった。
白いYシャツのボタンを、一つずつ外していくと、露わになるのは、真っ白な肌と色気なんか全くねぇ、下着で。
それをたくし上げて、先端の突起に、舌を這わせた。
「ンぁッ……!」
ビクリ。
身体が跳ねたのは、どんな理由から?
初めて尽くしの俺の中で、どんどん膨らんでいく欲求。
突起を口に含み、舌で円を書くようになぞってみる。
引き寄せた美咲の身体はビクビクと反応し、塞いでいない口元からは……
目眩がするような、甘い、声が漏れる。
少しだけ。
ほんの少しだけ、歯を立ててみると、背中に回っていた美咲の腕の力が幾分か強くなり、その身体は弓なりに曲がった。
「い、や……ッ」
拒絶の言葉は本物なのか、そうでないのか。
拒絶だとしても、もう、
……無理、だ。