第13章 〜絆を確かめて〜
カルマ『渚くーん!出てきなよ!
これで勝負しようよ…!』
そう言うと、ペイントナイフを出す。
カルマの十八番の近接型で勝負を持ちかける。
渚『カルマ君はずるいよ…。ここで僕が無視して銃で仕留めようものなら、赤チームのみんに納得のいかない負け方になる。』
渚もカルマの前に姿を現わす。
『カルマ君……。』
コロ先生が優しく頭を撫でてくれた。
勝負は、渚の意思の強さをカルマが受け入れ、赤チームの降参により、青チームの勝利が決まった。
そっとカルマに近寄る。
『お疲れさま。』
『あーあ、負けちゃったよ。
けど、悔しさはない。』
『そっか。』
『まぁさ…もうそろそろ呼び捨てにしない?』
『えっ!?』
『ちゃんと付き合おう。
俺、まぁのこと、真剣に考えてる。
俺と付き合って下さい!』
私……。
『はい。私も、カルマが好きです。』
『うっ…!ヤベッ…。すげぇ嬉しい!
あの時は、まぁが触手出してうやむやになっちゃったからさ。
もー俺どんなけ我慢してたか分かる?』
『ごめんなさい…。』
『ま、まぁのせいぢゃないし、こうやってきちんと伝えられた。
もう、どこにもいかないでよ!』
『うんっ!』
その様子をクラス全員とコロ先生が微笑ましく、またイジリ倒すのは言うまでもなかった。