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【暗殺教室】死神と天使

第5章 〜命の力〜


『死神さん!この果物買ってもいい?』


あれから2カ月。

市場に買い物に来ている。


死神『あぁ。あと、パンを買って帰ろう。私は向こうの店に行ってくる。』

そう言い残し、死神が目を離すと…。


老人『お嬢さん…。綺麗だね…。絵を描かせてくれないかい?』



『あら、おじいさん、絵が上手なの?

じゃあ、一枚描いて下さる?』



そう言うと、老人は、紙に彼女を描きはじめた。


老人『どうだ?気に入ったかい?』


『すごい…。これ、私…。』

それはまるで写真で写したような見事な画力であった。


老人『では、お金を…。』


『えっ…。ごめんなさい。私、さっき果物を買って、お金持ってないんです…。

それに、これは私が稼いだお金ではないので。』



老人『………。わしは、もう足がほとんど動かなくてな…。

戦争で負った傷が原因で、こうやって絵を描いて何とか生きている。


だが、せっかく描いたんだ。絵は差し上げるよ。』


そう言って、先程の絵を私に差し出す。




『おじいさん、足、見せて…。』



死神がパンわ買って、彼女の姿を見つける。



『この世界には、おじいさんみたいな優しい方がいるのね……。』


そう言って涙を流し、おじいさんの足に触れる。



『絵、ありがとうございます。

大切にします。』


そう言ってまぁはおじいさんのもとを離れていく。

死神の姿を見つけると、彼女はふわりと死神の胸へ飛び込む。


死神『どうしましたか?』


『うぅん。何でも………。』


そう言って彼女は気を失なった。




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