第4章 〜片翼の折れた天使〜
死神『話を戻そう。
まぁ、君はその折れた翼で天界には戻れない。
私も仕事がある。君にばかりかまえない。
どうするつもりだい?』
『一緒に…いさせてもらえませんか?
お仕事の邪魔はしません。ただ…ここに………。
何でもします!食事やその他の雑用も…』
死神『そうはいっても、その翼で外をウロウロはできないだろう。』
『ローブを羽織れば翼は見えません。ダメ…ですか?』
悲しそうな瞳で見つめる彼女に、
死神『分かりました。
ただ、私の仕事に差し支えがあると判断した場合、すぐに出て行ってもらいます。』
『はい!』そう言って、今度は長い髪を揺らし、ふわりと死神の前に舞い降りた彼女に自然と死神も微笑みをもらした。