• テキストサイズ

【暗殺教室】死神と天使

第4章 〜片翼の折れた天使〜


おそらく、監禁されていた際に受けた暴力の跡だろう?


死神『聞いてもいいかい?


君は、あの時、怪我を負った私に口づけをした。

すると、傷が消えた。

察するに、体液を取り込むと傷が癒える。


それがあの国が秘密にしていた不死の戦士のからくりだね?』



彼女はコクリと頷いた。


『あの日………。私が初めて下界に降りた日…。


一匹の子鹿が人間の作った罠にかかって、足を怪我してたの。


どうしていいか分からず、涙を流すことしかできなかった。


すると、私の涙が子鹿に当たった瞬間、傷が消えた。


それを、罠を張った人間に見られて…。


逃げようと思った時には、銃で翼を…。』



死神『それであの国に売られた。そういうことか。



で、君はここを下界と言ったね?それに、君は帰れないとも…。

私は神を信じない主義だが、まさか天界などという世界が存在するのかい?』



彼女は黙って見つめている。



死神『信じ難い………。だが、君の翼、能力を見て信じない方が不自然だ。


ちなみに、そのちからは、君の体液なら何でもいけるのかい?』



『おそらくは…。血や唾液、涙など。』



死神(おそらくあの国では、彼女の涙が怪我を治すと思われていたのだろう。

彼女の力を目撃した輩からその話を聞き、彼女に暴力や恐怖で支配する事で涙を採取していた。

だが、体液全般という事が知られていれば、彼女はもっとひどいしうちを…………。

それこそ男による性的暴行を受けていてもおかしくない。

不幸中の幸いというべきか…。)
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp