第8章 自己紹介・・・そしてそれぞれの過去
「・・・で、俺・・・いや俺たちの自己紹介がまだだったな・・・。」
すると、今まで黙っていたアニ?が
「早くしないと、モントゥが帰ってくるよ。ドゥンケル・・・。ま、あんたはあんたの多重人格になった過去をモントゥに知られたくないだけだからもう説明した後で帰ってきてもいいと思うけど・・・。」
「あ、もうそんな時間か・・・。アニの言うとおりもう聞かれたくないところはないが・・・まあ、いい。とにかくはやめに終わらす・・・。」
「分かった・・・。」
そんな会話を二人の顔を交互に見ながら様子をみていると、ふいにアニと目線があってその瞬間視線を逸らされた・・・。俺は嫌われているのだろうか・・・。
でも、なんか顔が赤くなっていたよう・・・
「おい、とっとと自己紹介を終わらさせてくれ・・・。」
とドゥンケルと呼ばれたひとに言われたので思考を止めた・・・。
「はい、お願いします!俺、記憶無くしたばかりで皆さんのこと覚えてないので・・・。」
と、言うとまた曖昧な何とも言えない顔をされる・・・。