第12章 望まれない再会
アニがいた
「なんで、アニがここに・・・!?」
アニは憲兵団にいたはず、なのになんで壁外 に・・・!?
「・・・エレンを傷つけたあんた達人間如きに話すことなんてない。エレン大丈夫?今すぐ帰るよ。」
そう言いながら、うずくまるエレンを支えるアニ
「・・・分かった。アニ・・・。
ごめん、迷惑かけて・・・、」
そう言いながら、ゆっくり立ち上がるエレン
「いいんだよ、“幼馴染なんだし”。
後でローゼに診てもらおう。」
そして、アニが急に手持ちのナイフで腕をきる
すると、審議所の時でてきたあの巨人が出てきた
そして、一瞬のうちにエレンを巨人が手にのせ去っていった
「・・・今のって・・・」
「はい、アニ・・・僕達の同期があの時の巨人だったようです。」
“ローゼ”、“幼馴染”、そして、エレンの態度・・・
そして、僕はある結論を導き出す
「アニの会話の様子を見ていると、もしかしたらエレンは記憶喪失かと・・・、」
「記憶喪失・・・!」
二人は驚きを隠せないようだ、だけど先程の会話から僕達を覚えていない限りそうとしか言い様がない
「ですが、まだ希望はあります。
ペトラさんのネックレスをみて、反応しているところを考えるとおそらく記憶が戻り始めてるんじゃないかと・・・取り敢えず、団長に報告しましょう。」
「えぇ、そうね・・・、それの方がいいわね・・・」
「・・・。・・・私もそう思う。」
そして、それぞれの思いを胸に僕達は陣形へ戻るために馬を走らせた。