第1章 【菅原】卒業まで、あと少し
「うわぁー。神社ってやっぱりこむんだな。」
「ん、そうだね。結構寒いのに物好きばっかだね。」
「それ、俺らもだべ!」
なんだかんだで菅原くんの隣を陣取った私。
せっかく美月がくれた機会なんだから、頑張らなくちゃ!
とりあえず甘酒!
皆で飲んだけど、漫画お決まりの甘酒で酔うなんて展開にはなりません(笑)
「暖まるし、私もう一杯飲もうかな!」
「あ、俺も!」
私と菅原くんは、もう一杯を希望すると、ニヤッと笑う美月。
「じゃあ、私たち三人は先にお参り行ってるねー!」
「え!?ちょっ!」
そして止める間もなく行ってしまった。
「よしっ、もう一杯飲んで皆とまた合流するべ!」
「そうだね。」
二人きりにしてくれて嬉しい!
けど、菅原くんはいつも通りで、なんかちょっと傷つくかも。
甘酒を飲み終えて、いざ皆を探そうとしたけど…
なんせこの人混みだから、探すに探せない。
どうしたものかと菅原くんを見上げると、菅原くんもこちらを見ていた。
目が合うと、ニシシと笑った。
「仕方ない。俺らだけでならぶか。」
「えっ、うんっ!」
ま、まぁそうなるよね。
願ってもない事態に舞い上がっちゃうね!