第1章 【菅原】卒業まで、あと少し
ちょっと待った。
嘘だ。
思考停止。
なんと、その男友達の隣には
「あけましておめでとう!冬野。」
菅原くんの姿。
嬉しい気持ちと、
部屋着姿を見られた恥ずかしい気持ちで泣きそう。
「あ、あけまして、おめでとっう!」
いきなり現れた彼に噛み噛みの私。
男子とも、女子とも仲良しな美月。計ったな。
美月達から、これから初詣に行こうと誘われた。
私は急いで着替えて皆の元へ向かった。
着替えている間もにやけが止まらなかった。
自意識過剰だけど、そんな自分が、なんだかちょっと可愛いなんて思ったりして。
恋愛ばんざーいっ!