第1章 【菅原】卒業まで、あと少し
冬休みは、会えない寂しさを紛らわせるべく、できる限り友達と遊んだ。
遊びに行く場所ではつい菅原くんの姿を探してしまう。
いるわけないのにな。
そんなこんなで1月1日を迎えた。
ピコピコッ
snsの音がなる。
内容はもちろん、あけましておめでとうってことですね。
ひとつひとつに返信をしていると、家のインターホンがなった。
誰だろ?と思いつつ返信を続けていると呼ばれたのは私。
下はモコモコのショートパンツにモコモコの100円ショップに売ってるレッグウォーマー。
上はただのパーカー。
うーん。まぁいいか。
「ヤッホー!」
「あけおめー!」
「よぉ!」
こんな時間に来るのなんて親戚くらいだろうと出てみると、
女友達の美月と円香、そして男友達の中山が来ていた。