第6章 ※‐case3‐ending.※
絶頂の余韻が残り、すぐには呼吸が整わない。
生理的な涙が浮かんでいて、視界もぼやけていた。
イくのって意外に体力を使うし、最後までするのは構わないけど、少し休ませて欲しい。
刺激が止んで落ち着きかけた頭でそう考えているのに。
早々に秋紀は服を脱でいて、自身に薄い膜を装着し終えていた。
今すぐなんて厳しくて、逃げるように腰を引く。
だけど、あっさり掴まって、入り口に熱が押し当てられた。
「やっ、無理っ!今、イったばっか…だか、らぁっ!」
口で嫌がっても通じてくれず、話が終わる前に一気に奥まで貫かれる。
思考はまた波に飲み込まれて、もう抵抗なんか出来なかった。
熱がピンポイントに感じる場所を擦り上げる。
身体中が痺れて、反射的にビクッと震えた。
「あっ、んんっ!あっ!」
肌と肌のぶつかり合う乾いた音を聞きながら、壊れた人形みたいに喘ぎ続ける。
開きっぱなしの唇が乾いて、苦しい。
水分を求めるように、首に腕を回して引き寄せた。
意図は分かってくれたみたいで、重ねられる唇。
「んっ、んんぅっ!」
お互いの口腔を貪り合うように舌を絡めて。
唇を塞いだ状態のまま、殆ど同時に果てた。