第6章 ※‐case3‐ending.※
秋紀の手がブラウスの上を焦らすように這う。
直接的じゃない刺激じゃ足りなくて、自らボタンを外して胸元を晒した。
「お。さっきまで嫌がってたクセに、積極的じゃね?」
「…そんなつもりじゃ無いから、触りたくないなら閉めるよ。」
クスクスと嘲るように笑う音に、背筋がゾクりと震える。
それを隠すように、可愛いげのない言葉を発して胸元を押さえたけど。
「ダメに決まってんじゃん。それに、ココは俺に触られたがってるぞ。」
あっさりと手を払いのけられて、場所を示すように胸を覆う下着に指先が掛かった。
そのまま布地を下にずらされて、現れた頂点を弾く指。
「ひゃっ!あっ!」
待ちわびた直接の刺激に自然と声が溢れ、身体がビクッと跳ねる。
「ホーント、お前はカラダばっか素直だよな。」
「そんな事なっ、あっ!」
口での否定とは裏腹に、抵抗が出来ない肢体が絨毯の上に転がされた。
大きな手のひらで、膨らみを捏ねたり、たまに指先で摘んだりして胸は弄ばれ続けている。
「そんな事ねぇなら、もっと嫌がりゃいいじゃん。ここでヤんの、嫌なんだろ?」
拒否をしないと分かっているからこその、意地の悪い言葉が落ちてきた。