第6章 ※‐case3‐ending.※
そうやって避けていても、当たり前にリエーフは家に来るし。
私が遅く帰っても、俺の飯は?とか、気遣いの足りない発言をする。
多分、悪気はないんだ。
リエーフの事だから、気の遣い方を知らず。
女の私がやるべき事なんだって、思い込んでるだけなんだ。
分かっていても、私は寛大になりきれず…。
「リエーフ!いい加減にして!うちを散らかすなら、もう来ないでよ!」
ついに、キレてしまった。
今まで、文句を言いながらも私がやってきたのも悪い。
こうやってキレるくらいなら、最初から私はやらずに教えてやるべきだった。
「だって、どうせさくらがやってくれてるじゃん。それなら、俺がやんなくてもいいだろ?」
案の定、リエーフは本気で怒られていると理解してくれず…。
「大体さー、ここはさくらの家なんだから、綺麗にしたかったら、さくらが片付けるのが当たり前の事じゃんか!」
自分が正論とばかりに言い返してくる。
「それ、リエーフは結局お客さんのつもりって事だよね?」
「おぅ!」
「それなら、自由にこの家に来るの、止めて。」
「なんでだよー?彼氏が彼女の家来んの、理由なんかいらないじゃん。」
「私の家です。私が招いて大丈夫な時だけ呼びます。合鍵も返して下さい。」
感覚が違いすぎて、何を話しても解決はしないだろうから、家から追い出した。