第6章 ※‐case3‐ending.※
部屋に入れなかったら、扉の前で騒がれてしまいそうで、仕方無く中に通す。
すぐにソファーで寛ぎ始めたリエーフは、両方の腕を大きく広げていた。
こっち来いってポーズなんだろうけど、構っている心の余裕はない。
無視をして離れて座っても、それが伝わってくれる相手じゃなくて、私の隣に座り直してきた。
それで、私は無言で少し離れる。
リエーフは、その分の近付いてくる。
不毛な事を繰り返していた。
「折角の初デートじゃんか。イチャイチャしよーよ。」
追いかけっこに飽きたのか、拗ねたような発言をしたリエーフの腕に捕まる。
すっぽりと胸元に収まって、感じる体温。
今は拒否したい筈なのに、体も口も動かない。
それを、どう勘違いしたのか、背中を手のひらがゆっくり下りてお尻を撫でた。
「ちょっ!」
流石にそんな気分にはなれないから、止めようとしたけど。
「えー?いいから、大人しくしてたんだろ?」
「抱き締めるの許したからって、ソレまでゆるしてる訳じゃないから。」
「でも、一回ヤってるし。減るもんじゃないじゃん。」
リエーフに通じてはくれず、シャツを捲られる。
肌を直接触られて、思考は流されてしまった。