• テキストサイズ

【HQ】サンカク。

第6章 ※‐case3‐ending.※


返事は待たない。
見たら、また迷ってしまう。
秋紀からの連絡を受け付けないようにブロックした。

「…リエーフ。秋紀と、今、別れた。…だから、責任取って。」

一方的に謝罪を告げただけ。
でも、その後にブロックしたら、流石に意図は伝わるだろう。

こうして、ダラダラと何年も続けた関係に決着をつけた。

「泣くなよ。」
「…ごめん。」
「だから、泣くなって!」

どんな状況でも、別れとは辛いものだ。

指摘された気付いた涙。
いくら言われても、止まる事はなくて。

このまま、外に居るのは恥ずかしくなってきた。

「ほんと、なんか…ごめん。」

もう、この数分だけで何回謝っているか分からない。

「今日は、帰らせて…。デートは…また今度、ね?連絡、するから。」

今だけは、どうにかして離れたいから、次回の約束をして帰ろうと歩き出したのに…。

「さくらって一人暮らしか?」
「…え?あ、うん…。」
「じゃ、今からデートでもいいじゃん。部屋デート!」

私の意志なんか関係が無かったようで、当たり前に横に並んできた。

「いや…あの、ついて来ないでよ。」

拒否をしても、リエーフが折れてくれる事はなく。
あっさりと、家バレしてしまった。
/ 304ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp