第6章 ※‐case3‐ending.※
返事は待たない。
見たら、また迷ってしまう。
秋紀からの連絡を受け付けないようにブロックした。
「…リエーフ。秋紀と、今、別れた。…だから、責任取って。」
一方的に謝罪を告げただけ。
でも、その後にブロックしたら、流石に意図は伝わるだろう。
こうして、ダラダラと何年も続けた関係に決着をつけた。
「泣くなよ。」
「…ごめん。」
「だから、泣くなって!」
どんな状況でも、別れとは辛いものだ。
指摘された気付いた涙。
いくら言われても、止まる事はなくて。
このまま、外に居るのは恥ずかしくなってきた。
「ほんと、なんか…ごめん。」
もう、この数分だけで何回謝っているか分からない。
「今日は、帰らせて…。デートは…また今度、ね?連絡、するから。」
今だけは、どうにかして離れたいから、次回の約束をして帰ろうと歩き出したのに…。
「さくらって一人暮らしか?」
「…え?あ、うん…。」
「じゃ、今からデートでもいいじゃん。部屋デート!」
私の意志なんか関係が無かったようで、当たり前に横に並んできた。
「いや…あの、ついて来ないでよ。」
拒否をしても、リエーフが折れてくれる事はなく。
あっさりと、家バレしてしまった。