第5章 ※三角形 case3※
そんなものが通用する筈も無く、外されるブラのホック。
浮き上がった布地を上にずらされて、胸が晒される。
「お前さ、俺の浮気に気付いた後はいっつも嫌がるけど。」
秋紀の顔が笑って、指先が胸の頂点を弾いた。
それだけで、背筋がゾワゾワして、熱い吐息が漏れる。
「カラダは、俺を欲しがってんだよな。触る前から、ココ硬くなってんじゃん。」
場所を示すように摘まれたソコが、弄ぶように転がされた。
身体中の血の巡りが早くなっていくのを感じる。
「そ、んなっこと…な、あっ!」
否定しようと首を振っても、身体は素直に反応を続けて、小刻みに跳ねてしまう。
「ふーん?じゃ、こっち確かめて、濡れてなかったら止めてやるよ。」
意地の悪い声が聞こえて、胸から離れた手。
それがスカートの中に入って、ショーツの中心をなぞると、厭らしい水の音がする。
「ほら、やっぱ濡れてんじゃん。」
「やっ…んっ!」
薄い布越しに敏感な蕾を撫でられて、出そうになる声を抑えようと唇を噛んだ。
刺激される程に広がっていくシミと、大きくなっていく水音。
私を見下ろす秋紀の瞳が、勝ち誇ったように笑っている。
その視線にまでも犯されて、クラクラと目眩を起こしていた。