第3章 三角形 case2
それからすぐに龍くんとも合流して、4人でご飯を食べに行く。
部活が終わったばかりの2人は、かなりお腹が空いていたみたいで、勢いよく食事をしていた。
そんな2人を見ながら、私と冴子ちゃんは、少しだけお酒を飲んでいる。
「お前等、初日は絶対勝つんだよ?私等が応援行けるのは、2日目からなんだから、負けたら許さないよ?」
「私も、太鼓は叩けないけど…応援するから…。」
「うぉぉおっ!美女の応援!やる気が出るぜ!な、ノヤっさん!」
「おぅ!格好良いトコ、たっぷり見せてやるぜ!」
「何?私の応援じゃ、やる気出ないってーの?」
「そんな事はありませんっ!姐さんの太鼓、楽しみですっ!」
「夕ー!お前はイイコだなー!」
こんな感じで、食事中の会話は春高の事ばかりしていた。
気まずくならないのは有り難くて、精一杯話には乗っかる。
これで、それなりに盛り上がっていても、一緒に居るのは高校生。
龍くんには、冴子ちゃんっていう保護者がいるけど、夕くんをいつまでも引き止める訳にはいかない。
2人の食事が済んだ頃には、私達も飲みを切り上げて帰る事になった。