第3章 三角形 case2
その夜、夕くんからメッセージ攻撃があったけど、申し訳なさすぎて読む事すらせず。
だからって、眠れる訳も無くて、そのまま朝を迎えた。
早朝からも、夕くんのメッセージ攻撃はあり、それがまた私の気を重くしていく。
誰かに相談しないと潰れてしまいそうだった。
ただ、ちょっとユルい感じだと周りに思われている私が…。
告白してきた相手の友人を好きになりました。
なんて、三角関係になっている重い状況の相談なんか出来る訳がない。
唯一、気にせずに聞いて、真っ直ぐな意見をくれそうな冴子ちゃんは、龍くんのお姉さん。
一番、話しちゃいけない相手である。
ウダウダと悩んで数時間。
昼過ぎになって、スマホにメッセージが入った。
また夕くんだと思ったけど、今回は龍くんからで。
慌てて開いてしまった。
【昨日は生意気言って、ホントスンマセンでした!ノヤっさんと連絡取ってやって下さい】
メッセージをくれたのは嬉しいのに、内容で沈む。
こんなので、一喜一憂するなんて、若い子の恋みたいだ。
苦しくて、やっぱり誰かに話したくて。
相手を伏せてなら大丈夫だろうと冴子ちゃんに連絡を取った。