【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第10章 酔っ払いアリスちゃんと黒の軍幹部達☆
セス「あら?アリスちゃん、ルカはまだキッチンなの?」
アリス「うん。休憩かな?
ね、それより見て見てー、ルカが可愛いおつまみ作ってくれたんだよー」
フェンリル「おおー!さっすがルカ!美味そーじゃん」
テーブルの上に置いた色鮮やかなおつまみに再び場が盛り上がる。
いつの間にか空になっていたグラスには再び『クレイドルの涙』が注がれる。
アリスはそのグラスを手に取ると、一気に飲み干した。
アリス「ぷはぁー、おいしーい」
フェンリル「おいおいアリス、大丈夫かー?お前その辺にしておいた方がいんじゃね?」
フェンリルはアリスの手からパッとグラスを奪い取った。
アリス「あ!もぉ、フェンリル返してよー」
アリスが手を伸ばすと、フェンリルも手を伸ばしてヒョイっとアリスの手を避ける。
アリス「むー!こうなったらぁー…」
アリスは座っているフェンリルの太ももに手を置きぎゅっと力を入れたかと思うと、身体全体をフェンリルにほぼ密着させるくらいに近付けてグラスに手伸ばす。
その体勢は…フェンリルの目の前にアリスの柔らかな胸があるわけで。
少しでも動けば触れてしまう。
触れたい……いやいやそれはダメだろという葛藤と緊張で身体の熱が急上昇していく。
太ももに置かれた手からも身体を疼かせるような感覚が広がり、理性を激しく揺さぶる。