• テキストサイズ

【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜

第10章 酔っ払いアリスちゃんと黒の軍幹部達☆



慌ててアリスの方に向き直ると、酔ったせいなのか少し潤んでキラキラと輝く瞳と目が合った。


ルカ「わ…かった……。じゃあ、口、開けて…」


自分も酔っているからだろうか。


熱に浮かされたようなふわふわとした感覚の中で、吸い寄せられるように艶やかな小さな口へとクラッカーを持つ手を伸ばす。


アリス「んっ…美味しい。ありがとールカ」


満足そうに微笑むアリスに高鳴る鼓動を必死に隠しながら、ルカは笑顔を返す。

ふと、アリスはルカの指に先程のフルーツについていたシロップが付着していることに気付いた。


アリス「ルカ、シロップついちゃってる…」

ルカ「あ、ほんとだ」


ルカが手を洗おうとした瞬間、アリスはルカの手を引き寄せシロップのついた指をパクリと口に含んだ。


ルカ「っっ……!!!!」


息を飲むルカには構わず、ゆっくり舌でルカの指を舐め上げ、軽く歯を立てる。


ルカ「アリス…っ…」


指が微かに震えているのを感じて、最後にキスを落としてルカの手をそっと離す。


アリス「ルカっ、シロップもとっても美味しかったよ♪」


満面の笑みを浮かべるアリスにもう笑顔を返す余裕もなく、ルカは熱い吐息をつきながらシンクを背にズルズルと座り込んだーー…。



/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp