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【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜

第11章 こちら赤の軍恋愛相談室〜ただいま会議中〜



…☆…☆…



先程まで聞こえてきていたシャワーの音がぴたりとやみしばらくした後ーー、


アリス「あ、あの…シャワー、ありがとう」


少し俯き加減にゆっくりと歩いてくるアリス。
やはり俺のシャツは華奢なアリスには大き過ぎたようで
袖は何回か捲りあげてやっと指先が見える程度。
シャツのボタンを1番上まできっちりとめても滑らかな鎖骨のラインが見え
ちょうど膝上まである裾からはすらりと伸びた白いアリスの足が惜し気もなく晒されていた。

ちらりとこちらを見たアリスは俺と目が合うなり顔を紅く染めて恥ずかしそうにまた俯いた。

そのまま見つめていると徐々に首筋、鎖骨が薄っすらピンク色に染まり
より艶やかさが増していく。


アリス「っ…、や、もう…。そんなに、見ないで……」


甘い。
甘い、アリスの声。

その潤んだ瞳も俺を誘っているようにしか見えない。

俺はゆっくりと彼女へと手を伸ばしーー…



…☆…☆…


ヨナ「…いいんじゃない」
カイル「だな」
ランスロット「流石だな、エドガー」
エドガー「お褒めにあずかり光栄です。我が主」
ゼロ「…」

赤い顔をして黙り込むゼロを横目に、エドガーはにこやかにランスロットと言葉を交わす。


エドガー「では皆さん、彼シャツ作戦で決定でよろしいでしょうか?」

ぐるりと見渡すとゼロだけが未だに赤い顔をしたままこちらを睨みつけているが、まあ放っておく。

エドガー「他の意見もないようですので、ゼロには近々この作戦を決行して頂きましょう」


カイル「ゼロ、楽しんでこいよ」

カイルがにやにやしながら軽くゼロの肩を叩き、そのまま部屋を出ていった。

ヨナ「いい⁉︎これは重要任務なんだからね?絶対に成功させないと許さないんだからね⁈⁈」

何故か少し涙目になったヨナがゼロに詰め寄りひとしきり小言を並べた後
イライラしながら業務に戻って行った。

ランスロット「では俺達も戻るとするか。頼んだぞ、ゼロ」
エドガー「ゼロ、良い報告を期待してますね」

エドガーは笑いを堪えながらランスロットとともに去っていった。



ゼロ「エドガー…覚えてろよ……」

一人残されたゼロはまだ消えてくれないアリスの妄想と戦いながら
これから起こる試練に深くため息をついたのだった…。


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