【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第8章 うさみみっ娘の扱い方①〜ルカの場合〜【R18】
きつく目を閉じたアリスの頭に再び手を伸ばす。
触れた瞬間、アリスはビクッと反応した。
すーっと撫で上げると真っ赤な顔をしてプルプルと震えだす。
「っ…!!」
アリスの反応はまるで甘い情事を思い起こさせるようで、思わず頰を染めて息を飲む。
「…アリス。顔、上げて」
アリスが俺の方へ視線を上げた途端に、両手で頰を包み込んでその艶やかな唇を奪う。
「え…、な、んで…?」
「あなたが………可愛すぎる、から…」
これ以上は歯止めが効かなくなりそうで、そっと手を離しながら消え入りそうなほど小さな声で答えた。
その姿だけでも可愛いくて仕方がないのに、そんな反応………煽っているとしか思えなくなる。
優しくしたいのに、大切にしたいのに………苛めて、啼かせて、全てを奪い尽くしたいだなんて思ってしまう。
気持ちを鎮めるように一度ゆっくり息を吐き出す。
身勝手な欲望に蓋をして、俺はアリスから離れて扉に向かう。
「ま、待って!どこに行くの?」
「夕食を持って来ようかと思って。お腹すいたでしょ?」
アリスならきっと「食べる!」とか言うんだろうな、なんて思っていた。
でも、返ってきた反応は予想外のものだった。
「…今は、いい。それよりも……」
アリスは呟くと同時に俺の胸へ飛び込み、再びぎゅっと抱きついた。
「ルカと……くっついていたいの」
その言葉を聞いた途端理性がガラガラと崩れ去る。
俺はアリスを横抱きにするとベッドまで運び、ゆっくりと降ろした。
仰向けになったアリスの顔の横に手をつき、覆い被さるようにして顔を見降ろす。
「そんなこと言っていいの?……あなたが嫌って言っても離してあげられなくなるよ?」
僅かに残った理性でアリスの反応を待つ。
「ルカにされて嫌な事なんて一つもない。……お願い。離さないで…」
ふわり、と笑ったアリスはとても綺麗で。
気付いた時にはもう激しく唇を重ね合わせていた。