• テキストサイズ

【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜

第8章 うさみみっ娘の扱い方①〜ルカの場合〜【R18】




兵舎に帰ってから、夕食の仕込みをするというルカと別れて私は自室へと急いで戻ってきた。

(よしっ!早速試しちゃおっ)

可愛らしい包みからキャンディーをコロンと取り出す。
淡いピンク色をしたキャンディーをぱくりと口に含むとほんのりとした甘さが口の中に広がっていく。

わくわくしながらドレッサーの前に座ってじっと自分の顔を見つめてみる。
そうしていると何か身体の奥の方に熱が灯り、むずむずとした変な感覚が沸き起こる気がした。
(な、何…?)
思わず目を閉じてぎゅっと自分の身体を抱きしめる。


しばらくすると感じていた変な感覚は少し収まってきたため、ゆっくりと目を開けてもう一度鏡を覗きこむと………




「え…」




頭にふわふわとした……白い……長いものが二つ…………。




「うさぎ、の……耳??」



ピョコンと髪の間から生えたそれは、どう見てもうさぎの耳だった。

「う、うそ!何これ!?」

引っ張ってみると痛みがあるし、撫でてみると耳先まで感覚があることがわかる。

「え?え?可愛くなるってこういうこと!?」

可愛いけども、可愛いけども、いやなんか違うから!!

パニックを起こす頭の中で、ふと帰り道でルカが伝えてくれた言葉が浮かぶ。

「困った事が起きたら俺に相談して」

そう、言ってくれた。

(ルカ……ルカに相談してみよう)

頭からうさぎの耳が生えたという現実を受け止めきれない私は、とにかくルカの傍に行きたいという思いだけで廊下に飛び出した。




/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp