【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第7章 酔っ払いアリスちゃんと赤の軍幹部達☆
アリス「おまたせ、ゼロ」
二人の様子に呆気にとられていたゼロはハッとして、慌ててアリスから逃れようとする。
ゼロ「アリス!!その、…お前が嫌いなわけではないが、こういうのは良くない!だからっ…ーー」
アリス「嫌いじゃないならいいよねー?」
ゼロが必死にアリスを説得している最中に、アリスはゼロの首筋のタトゥーへとキスを一つ落とした。
ゼロ「っ…!!」
アリス「ねぇ、私もっと知りたいの……。ゼロのこと…」
アリスは僅かに潤んだ瞳でゼロを見つめながら、シャツの裾から手をそっと侵入させる。
ゼロ「アリス……っ…」
ゼロの鼓動はどんどん強く、早く打ちつけていく。
それとともに全身の熱も徐々に高まっていき、止めなければ、という思いがかき消されていく。
もう、このまま流されてしまおうか、と覚悟を決めようとした時ーーー。
ランスロット「お前達、何をしている?」
ランスロットが驚いた顔で談話室の入り口に立っていた。
アリス「ランスロット様ー、おかえりなさい」
アリスは何事もなかったかのようにパッとゼロから離れ、フラフラとランスロットのそばまで歩いていった。
ランスロット「…酔っているのか?他の者も…?」
アリス「はい、みんなでお酒を飲んでたんです……ふわぁ……、ごめんなさい。眠くなっちゃいました…」
アリスはあくびを噛み殺しながら眠そうに目をこすっている。
ランスロット「お前はもう寝た方がいい」
そう言うと、フラつくアリスを支えながらランスロットは談話室を出て行った。
残された幹部達はしばらくその場を動けなかったという……………。