【イケメン革命】お茶会をご一緒しませんか?〜短編集〜
第6章 天使が悪魔に変わる時【R18】
「っ……は、ぁ………」
甘い吐息とともに辛うじて残っていた理性がぐずぐずに蕩けてゆく。
「ん…っ…、エドガー…」
突然のキスに酔いしれる俺をアリスはトンっと軽く押す。
まさか彼女に押し倒されるとは思っていなかったため、ふいをつかれた俺はそのままベッドへと仰向けに倒れた。
アリスは上からじっと俺の顔を覗き込む。
「……今日は積極的ですね、アリス」
「…………ダメ…かな……?」
少し不安気に小首を傾げながら彼女が問う。
その仕草さが可愛らしくて思わず笑みをこぼしながら、彼女の滑らかな頰をそっと撫でる。
「いいえ。…とても、魅力的ですよ……」
またゆっくり顔を近づけ、唇を合わせる。
角度を変えながら甘い甘い口づけを味わう。
そのうち、アリスの舌が遠慮がちに俺の唇の隙間から忍び込み、少したどたどしい仕草でねっとりと絡み合わせてきた。
ますます身体の熱が上がっていく。
息苦しい……でも、やめられない。
どちらのものかわからない唾液が唇の端からつーっと溢れるのも構わず、はしたない水音を響かせながら濃厚なキスをつづける。
「……んんっ…、エドガー…、私……っ」
「…ええ、わかってますよ。俺も同じです」
もう、身体中の熱が溢れ出しそうな程高まり、彼女が欲しくてたまらない。
それは彼女も同じようで、荒い吐息をこぼしながら懇願するかのように俺を見つめていた。
身体を起こし、自分の服のボタンに手をかけて外そうとすると、彼女がボタンにかかる俺の手に自分の手を重ねた。
「待って…あ、の…私がっ……する、から…」
真っ赤な顔でそう告げると、震える指先で一つ一つボタンを外していく。
ぷつん、とボタンが外れる度に俺の中で期待と欲望が入り混じり、昂ぶっていく。
(ああ、アリス…早く、貴女が欲しい)
シャツがハラリと落とされると、アリスは俺の首筋に顔を寄せた。
そのまま首、鎖骨、胸元へと啄ばむようなキスを落とす。
「っ…」
俺は思わず声が漏れそうになりきつく唇を噛む。
(だめだ……このままだと…っ……)
彼女の赤く美しい唇が更に下へと俺の身体を辿っていく。