第2章 私の幸せ
「仕事サボってお茶か?」
「えっと、ちょうど良かった!隊長にお土産を・・・・・」
「いらん!!仕事に戻れ!」
「隊長・・・・」
今までにない真剣な面持ち。
「何だ松本」
「桜花と並ぶと、少しだけおっきく見えますよ。よかったですね!」
ニヤニヤと笑う乱菊。それにつられて、一角と弓親も思わず吹き出してしまう。
「松本!!仕事に戻れ!今日中に終わらせないと、給料なしだぞ!!」
そして、一角たちをキッと睨む。
「へいへーい」
渋々と戻る乱菊。そしてふと、
「あっ、桜花。あのこと気にしなくていいわよ。それは、朽木の問題であって貴女が悩む問題じゃないから。じゃあねー」
といい乱菊はその場を去った。
「?朽木って、あの朽木か?そいつがどうかしたのか?」
一角が首を傾げて聞いてくる。
「ううん、何でもない!」
少しだけスッキリとした気分になった。
「たくっ、あいつ!!」
乱菊がさった後もブツブツと言っている冬獅郎。
「あはは。大変だねー、冬獅郎」
「まぁな。お前は・・・・あまり大変そうじゃないな。」
「うん!今度遊び行くねー」
「来なくていい。松本が一層仕事しなくなる。・・・まぁ、たまになら、来てもいいが。」
照れたようにそっぽを向く冬獅郎。
「日番谷隊長、素直じゃないっすねー」
「あははー!うん!行くよ!!」
「・・・・そろそろ俺も戻らないとな。松本が一人で仕事をするとは思えないし。」
「うん!じゃあねー!」
冬獅郎がだるそうに去っていったあと、一角が
「桜花、お前これから何か用事ある?」
と聞いてきた。
「ううん、ないよ。」
「じゃあ、十一番隊の宿舎こないか?副隊長が会いたがってたし。」
「うん!!」
私はこの行動が、今までの幸せを失ってしまうことになるきっかけだとは、知らなかった。知っていたら、あるいは・・・・・