第2章 私の幸せ
「あれ、桜花じゃない。どうしたの?志波は一緒じゃないのね。」
昨日のことを思い出しながらトボトボと歩いていると、乱菊に会った。
「浮かない顔ねー、どうかしたの?お姉さんが相談にのってあげるわよー。」
「乱菊ー!」
私は昨日のことを乱菊に話した。乱菊は、近くの茶菓子やさんから買ったお菓子を食べながら
「あー、あの朽木隊長の義妹だったわねー。結構有名になってるわよー。その義妹が、あの志波を・・・ねぇ。」
ともぐもぐ言いながら、頷くから口からポロポロ落ちている。
「分かんないよ?でも・・・・・・」
「きったねぇーな!誰だよ、食べ物のカス落としてんの・・・・・ってうわっ!!乱菊さん!!」
斬魄刀を振り回しながらやって来たのは、十一番隊の私と同じ三席の斑目一角。その隣には同じく十一番隊の五席の綾瀬川弓親。
「なによー、喧嘩売ってんの?やちるに言うわよ」
ギラりと一角を睨む乱菊。
「あっ、一角!弓親!久しぶりー!!」
「・・・・・おっ、おっー!桜花じゃねぇか!!」
わしわしと私の頭を撫でる一角。
「相変わらず美しいね、桜花」
いつものお決まりの挨拶を言う弓親。
「二人共相変わらずだね!やちるは元気?」
「元気すぎて、うぜぇ」
「そういえば、隊長が寂しがってたよ。」
弓親が思い出したように言うと
「はぁー、ほんとあんたらの隊長、ロリコンよねぇー」
乱菊が呆れたように言う。
「ロリコン?」
「あんたややちるみたいなのが好きな奴らのこと。意外に志波の方もそうだったりしてー」
そんなこんなで、盛り上がる四人。
「見つけたぞ、松本。」
「げ、隊長」
見ると、十番隊長、日番谷冬獅郎が眉間にしわを寄せて立っていた。