• テキストサイズ

小さな死神

第2章 私の幸せ


「あれ、桜花じゃない。どうしたの?志波は一緒じゃないのね。」

昨日のことを思い出しながらトボトボと歩いていると、乱菊に会った。

「浮かない顔ねー、どうかしたの?お姉さんが相談にのってあげるわよー。」

「乱菊ー!」

私は昨日のことを乱菊に話した。乱菊は、近くの茶菓子やさんから買ったお菓子を食べながら

「あー、あの朽木隊長の義妹だったわねー。結構有名になってるわよー。その義妹が、あの志波を・・・ねぇ。」

ともぐもぐ言いながら、頷くから口からポロポロ落ちている。

「分かんないよ?でも・・・・・・」

「きったねぇーな!誰だよ、食べ物のカス落としてんの・・・・・ってうわっ!!乱菊さん!!」

斬魄刀を振り回しながらやって来たのは、十一番隊の私と同じ三席の斑目一角。その隣には同じく十一番隊の五席の綾瀬川弓親。

「なによー、喧嘩売ってんの?やちるに言うわよ」

ギラりと一角を睨む乱菊。

「あっ、一角!弓親!久しぶりー!!」

「・・・・・おっ、おっー!桜花じゃねぇか!!」

わしわしと私の頭を撫でる一角。

「相変わらず美しいね、桜花」

いつものお決まりの挨拶を言う弓親。

「二人共相変わらずだね!やちるは元気?」

「元気すぎて、うぜぇ」

「そういえば、隊長が寂しがってたよ。」

弓親が思い出したように言うと

「はぁー、ほんとあんたらの隊長、ロリコンよねぇー」

乱菊が呆れたように言う。

「ロリコン?」

「あんたややちるみたいなのが好きな奴らのこと。意外に志波の方もそうだったりしてー」

そんなこんなで、盛り上がる四人。

「見つけたぞ、松本。」

「げ、隊長」

見ると、十番隊長、日番谷冬獅郎が眉間にしわを寄せて立っていた。
/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp