第2章 私の幸せ
「ルキアー、早くしないと置いてくよー」
「ちょっと、待つのだ!桜花」
あれから数週間が経ち、ルキアもこの隊に慣れてきたみたい。まだ、グチグチと言う人達もいるけど、その人達は海燕が見つけ次第、大量の仕事がその人に行き渡るようになっている。だから、そんなことを言う人たちも少なくなってきてるみたい。
あっ、海燕発見!!・・・・・あれ?海燕と一緒にいるあのシルエットは・・・・・
「あっ、海燕殿・・・ムグッ?」
私は慌ててルキアの口を塞いだ。少し背伸びをしないといけなかったけど・・・・
「なっ、何をするのだ!桜花!」
「しー、二人の邪魔は駄目だよ。海燕のところには後で行こ」
頭にはてなマークを浮かべるルキア。そんなルキアに私は笑いながら言う。
「あのひとはね、海燕のお嫁さんなの」
その時のルキア顔を私は忘れることが出来ない。まるで、失恋でもしたような・・・・そんな表情だった。