• テキストサイズ

小さな死神

第4章 裏切りと出会い


「隠れてるなんて、僕はそんなつもりあらへんのに。」

木の陰からギンが、木の上からは要が出てきた。

「でも、完璧に霊圧消してたよね」

「・・・・ほんま、末恐ろしい子やなー」

ギンの顔は笑っているけど、ギンからくる殺気は今にも私を殺そうとしているようだった。

「ギン、今私が話しているんだよ。」

惣右介がギンを制してやっと、私にかかる殺気が無くなる。

「・・・・・桜花くん。君に聞きたいことがあってね。君は・・・・・蒼井空としての記憶はどれくらいあるんだ?」

・・・・?あおいそら?

「・・・・・・どうやらその顔を見る限り、自分の本当の名前は思い出せてないようだな。では・・・・・・・私のことは?」

「・・・・・惣右介の・・・・こと?」

「そうだ。何でもいいんだ。私のこと・・・・・・何か思い出さないか?」

・・・・・・・・惣右介のこと?

「・・・・・・・・・・・・思い・・・・出さないか・・・・・・」

惣右介が悲しそうな顔をする。

「珍しいこともあるんやなー。藍染隊長がこんな顔するなんて。まぁ、空ちゃんのことになると誰でもそうなりますもんなぁー。空ちゃん、人気者でしたもん。かわえかったしなぁー」

「口が過ぎるぞ、市丸。ちゃんと考えがあられるのだ。」

要がギンを睨む。

「・・・・ギン?・・・・要?・・・・」

「・・・・・・・仕方ない。この方法だけは使いたくなかったが・・・・・・・」

惣右介が斬魄刀を抜き、私に向けた。

「・・・・・惣右・・介?」

「・・・・・・さよならだ。桜花くん・・・・」

そして、私に斬魄刀を振り落とした。



/ 258ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp