第4章 裏切りと出会い
「なんで、お前がここに・・・」
十四郎が聞く。
「・・・・・・・病室に行ったら、京楽から桜花くんが病室から逃げ出したと聞いてね。」
「そうか。だが、今から戻るところだったんだ。すまないな、心配をかけた。」
十四郎は惣右介に笑いかけるが、惣右介はくらいかおをして、
「・・・・・・・・中央四十六室から、桜花くんを意識がないままでもいいから連れてこいと命を受けた。浮竹、桜花くんを渡して貰おう。」
と言った。
「なっ!!どういうことだ!!」
十四郎が困惑の表情をする。
「・・・・中央四十六室は、危険分子は早く排除するべきと判断したらしい・・・・・」
「馬鹿な!!俺が直接言いに・・・・・!!ゴホッ!!ゴホゴホゴホ!!」
「!!十四郎!!」
・・・・発作が!!
私は慌てて十四郎に回復術をかける。
「・・・・うっ・・・・」
・・・・・気を失っちゃったみたい。十四郎はぐったりとしてる。・・・・・・体調悪かったのにずっと無理してたみたい。・・・・・ごめんね。
「大変だ!雛森くん、浮竹を四番隊に連れていってくれるかい?」
「はっ、はい!!藍染隊長!!」
惣右介の後ろから副隊長の腕章をつけた小柄な女の子が慌てて出てきた。
「・・・・十四郎を・・・お願い」
「はい。」
そして、その子が十四郎を連れて行ってしまうと、その場にいるのは私と惣右介と・・・・
「なんで隠れてるの?ギン、要。」
何故か隠れているギンと要の四人だ。