第4章 裏切りと出会い
☆☆~桜花side~☆☆
「・・・・十四郎・・・・・苦しいよ」
剣ちゃんと話していた十四郎が、私を強く抱きしめた。
「・・・・・なんで逃げ出したりしたんだ!!これ以上・・・・・立場を悪くしてどうする!」
「・・・・・・十四郎・・・・・私は・・・・しょぶんされるの?じっけんのこういしょうで暴れるから?」
私が聞くと、十四郎は驚いた顔をする。
「聞いて・・・・いたのか・・・・」
「おい、どういうことだ。桜花が処分?説明しろよ」
私の言葉に剣ちゃんが反応する。
「・・・・・・・・更木・・・・お前は知らないと思うが・・・・・桜花のこの姿・・・・先生を含めた俺たちには見覚えがあるんだよ。」
・・・・・この・・・・姿?
「・・・・どういうことだ。」
「・・・・・・俺じゃ説明できない。あとから、先生から説明がある。・・・・・俺も混乱してるんだ。何故・・・・・・あのことは何百年も前の話なのに・・・・・・・」
「・・・・・・浮竹隊長、桜花は・・・・殺されないといけないんスか?」
一角がきく。
「・・・・・分からない・・・だが、俺がそうさせない。・・・・・・・桜花も・・・・死なせるわけにはいかないからな。」
・・・・・・・・・“も”か・・・・・・・・考えないようにしてたのに・・・・・・・・・・・・
「・・・・・それを聞いて、安心しましたよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「桜花、病室に戻るぞ。・・・・その前に・・・・寄りたいとこがあるんだが、少しいいか?」
「・・・・・・・・うん」